ウクライナ戦争でウクライナの反転攻勢が強まる中、ロシアは発電所などのインフラを攻撃してウクライナ人の生活を困難にしている。冬将軍の利用である。 停戦の見通しが立たないまま、ゼレンスキー大統領は、21日アメリカを訪れ、バイデン大統領と会談し、議会でも演説した。2月24日のロシアによる侵略以来、ゼレンスキーが国外に出るのは初めてである。 今回の訪米の背景、その効果などについて検討してみる。 10カ月前、ロシアは、数日以内に首都キーウを陥落させ、ゼレンスキー政権を崩壊させ、傀儡政権を作るつもりで侵攻を開始した。しかし、その目論見は見事に外れた。 2014年のクリミア併合以来、アメリカはウクライナ軍の