インドネシアで咳止めや解熱用のシロップ薬を飲んだ人が、急性腎臓疾患を発症して重篤な容体になり、その後、死亡に至った事例が今年8月頃から急増、これまでに少なくとも140人以上の命が奪われたという。飲みやすいシロップ薬だけに、犠牲者の大半は5歳以下の幼児や児童である。 事態を重視したインドネシア政府は実態調査に乗り出し、犠牲者が服用したシロップに不認可の違法成分が混入していることを突き止めた。 政府は当該シロップを薬局などから全面的に回収、さらに10月19日には5種類のシロップ薬の販売と処方を禁止した。 国民の不信と怒りの矛先が向いているのは、シロップを製造した製薬会社だけではない。薬品の品質を検