『歴史をこじらせた女たち』は、1975年に刊行された直木賞作家・永井路子の名著『歴史をさわがせた女たち』を念頭においた作品だ。篠さん自身、「私にとってバイブルのような作品」と語る。「高校3年生のときに、日本史の先生に授業で紹介されて読みました。今でも覚えていますが、北条政子が夫の浮気相手の隠れ家をぶち壊していたと知り、仰天しました(笑)。当たり前のことではありますが、歴史上の人物にも、こんなにも生き生きとしたエピソードがあるんだと知って、衝撃を受けるととともに深く感動したんです」“こじらせた”という切り口は担当編集者からの提案だった。「今回登場する33人には、奈良時代、僧である道鏡を寵愛し、皇位
小野小町の想い人は誰だったのか?日本史に登場する“こじらせ女子”の実像
初エッセイ集で歴史上の女性33人を描いた時代小説家・篠綾子に聞く
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