原子力活用を加速させようとする国の姿勢に対し、「次世代原子力をめぐる研究会」(事務局:キヤノングローバル戦略研究所)が出した中間提言が手厳しい。「残念ながら、国は、福島第一原子力発電所事故以降、原子力の将来に関して、決意を示して国民に明確な展望を提示しているとは言えない」などと指摘し、政府に包括的なビジョンを示すことを求めている。 この研究会、ユニークなのは座長を除くメンバー6人が全員女性だということだ。唯一の男性は、元通産官僚で、国際エネルギー機関(IEA)事務局長を歴任した田中伸男座長。この研究会と提言に込めた意義を聞いた。(聞き手:河合達郎、フリーライター)※中間提言「日本の原子力を再生