インドネシア国家警察の信頼が失墜した。 7月8日、ジャカルタ市内の警察官舎で起きた警察官射殺事件に関連し、高級幹部である警察大将が隠ぺい工作ばかりか殺害そのものに関与した容疑で身柄を拘束されただけでなく、准将クラスの幹部警察官5人も同容疑で拘束される事態になっているからだ。 ジョコ・ウィドド大統領もこうした事態に危機感を募らせ真相解明を徹底的かつ早期に行うよう警察に指示しており、現地メディアも連日事件に関する報道を続け、国民注視の問題となっている。 事件は、当初拘束された警察大将の妻に暴行しようとした大将の部下である警察官が射殺されたほか、大将の不倫というスキャンダラスな側面も捜査や報道で次第