ここへきて、また米国の利上げ加速を警戒して上値が重くなっていますが、米国を中心とする世界の株価は今年6月中旬から回復傾向にあります。IT銘柄の多い米ナスダック総合指数は底値から2割も上昇しています。 ロシアによるウクライナ侵攻やそれに伴う資源高など逆風が続いてきた株価は復活したのでしょうか? おそらくそうではないと思います。 過去の下げ相場をみると、一本調子で下がるのではなく、時折、思わぬ反発をするのが常です。例えば過去100年間の米ダウ工業株30種平均の月間上昇率ベスト10のうち、5回は1930年代前半の大恐慌期に記録したものなのです。今回も株価が戻ったからと言って安心するのは時期尚早でしょ