大々的に報じられているように、政府は新型コロナウイルス感染症対策の段階的緩和に動き始めることで調整に入った。中でも主要7カ国(G7)で最も厳格で、恐らくは最も非科学的と揶揄される水際措置がいよいよ軌道修正されることに注目が集まっている。 ヘッドラインでは、現在1日あたり2万人とされる入国者数の上限を5万人に引き上げることが取りざたされている。まず、この点に関して評価を尋ねられることが多いので、筆者なりの認識を示しておきたい。 もちろん、この期に及んで「上限」を設けること自体、異常な政策姿勢であることは間違いない。 5月初頭、岸田首相自らがロンドンで「6月にはG7並みにする」と謳った水際措置は、
コロナ水際措置の緩和、1日上限5万人は悪くない数字だが根本的な解決にならず
解除すべき最大の障害は観光ビザの取得とツアー客限定という制約
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