8月2日深夜、アメリカ下院のペロシ議長一行が台湾に到着、翌3日は蔡英文総統と会談し、「台湾と世界の民主主義を守っていくアメリカの決意は揺るがない」と述べた。これに対して、中国は猛反発し、台湾周辺で軍事演習を行ったり、台湾産の食品などの輸入を禁止したりするなど対抗策を講じ、一気に緊張が高まっている。 冷静に考えれば、この訪台は何のためで、どんな成果をもたらしたのか、よくわからない。米中関係を悪化させて、世界に新たな紛争の種を蒔いただけならば、評価には値しないし、自分の選挙のための人気取りならば酷評に値する。政治家の行動は、結果責任である。 ペロシが、民主主義の台湾が武力侵攻の標的とならないように