私たちは学歴を競い、仕事や出世を競い、収入を競い合う。 その理由は欲するものを得るためである。競争して勝つことを子供時代から刷り込まれ、その先入見は思考や精神に組み込まれ育まれる。 その根源は生存競争と深いかかわりがある。 生物が限られた自然環境内で生存し、子孫を残す種間競争では、鳥や蝶は羽の色を、動物なら個体の大きさなど、遺伝的により良い条件を自分が具えていることをアピールすることで雌の気を惹き、種を残すチャンスをうかがう。 人は自身と他人とを比較してしまいがちだが、自身と他者の優劣を決めたり、何が違うか、その差を比較したりするのは、優位であれば結婚、出世、所得などの人生に影響を及ぼすからだ