台湾で生まれ育った高清愿氏は、1967年に「統一(トンイー)」という名の企業を設立。のちに日清と提携し、インスタント麺の生産を開始した。 1992年、統一は中国市場でインスタント麺を発売し大人気となった。「統一」という企業名も、商品が中国で歓迎された理由の一つだった。中国では政府から民間レベルに至るまで、台湾に対する態度は一貫して「統一は必須」である。 中国の明時代の小説『三国志演義』の冒頭は、次のような言葉で始まっている。「そもそも天下の大勢は、分裂が長ければ必ず統一され、統一が長ければ必ず分裂するものである。周末、七国に分かれて争ったが、全て秦に併合され、秦の滅亡後、楚と漢に分かれて争った