日銀は6月16~17日に開いた金融政策決定会合で、現行の金融緩和を維持する方針を決定した。会合前日、スイス国立銀行(SNB)が+50bpのサプライズ利上げに踏み込んだことを受けて、日銀もこれに追随するとの思惑から円安が顕著に是正されていたが、結局、会合後のドル/円相場は131円台から134円台まで戻って越週している。 もっとも、国内市場参加者の中で、過去9年間にわたって堅持されてきた緩和路線がSNBのサプライズ決定一つで覆ると考えていた向きは少ないだろう。イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の破綻に賭ける海外勢の期待が先走っていただけに思える。ドル/円相場の押し目を待っていた向き