戦後の日本は、核超大国・米国との同盟関係を軸に自国の安全保障を図ってきた。その象徴が「核の傘」である。 もし日本を核攻撃すれば、背後に控える米国から核兵器で耐えられないような報復攻撃を受ける。よって、日本への核攻撃を思いとどませるという考え方である。 その一方で、日本は、「非核三原則」「米国の核抑止力への依存」などの核に関する4つの核政策を堅持し、現在に至るまで核武装の選択を放棄してきた。 さて、ロシアのウクライナ侵略においては、米国のジョー・バイデン大統領はプーチンの核の恫喝の前に、軍事力の行使を完全に抑止された状態となってしまった。(詳細は拙稿『常軌を逸したプーチン、核使用に踏み切る危険性