数年前、フランス語に独特のアクセントのあるリュドミラに出会った時、出身国と聞くと、「ロシア、まあ、ウクライナ。お好きなように」と言った。旧ソ連時代のウクライナに生まれた彼女は、その後に住んだアメリカやフランスで出身国を聞かれるたび、きっといつも同じように答えて来たのだろう。彼女の長いインタビューを終えた今でも、私はここにリュドミラをウクライナ人と紹介していいのか、ロシア人と紹介して良いのかわからない。
オデッサ生まれのリュドミラが語る、ロシア人でもウクライナ人でもない自分
いつの時代を生きたかで国の見方が変わるロシア・ウクライナの入り組んだ歴史
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