ウクライナにロシア軍を全面侵攻させたウラジーミル・プーチン露大統領は2月27日、戦略的核抑止部隊を「特別警戒態勢」に移行させるよう側近のセルゲイ・ショイグ国防相らに命じた。3月4日には南部のザポリージャ原子力発電所を砲撃し、1986年に起きた世界最悪のチェルノブイリ原発事故の悪夢を思い起こさせた。核による威嚇で武器供与など米欧の軍事支援を牽制し、ウクライナを降参させるのが狙いとみてほぼ間違いない。