戦国時代を彩った主役の大名たちとは対照的な存在として、あまり注目を浴びていない存在が天皇に仕えていた貴族(公家)たちだろう。貴族のイメージは、詩歌管弦や遊興に耽る弱々しい存在で、大名たちに蹂躙されるがままだったかのような先入観をお持ちの読者がおられるかもしれない。