自民党の総裁選に出馬しないことを発表した菅義偉首相だが、就任直後の所信表明において「2050年までのカーボンニュートラルの実現」を掲げたのは大きな功績と言える。その実現には産業界の反発も予想され、大きな困難が伴うが、日本の長期戦略であることは間違いない。確実に実行するためには安定的な政権が望ましい。だが自民党議員の多くは「菅首相では選挙は戦えない」として菅おろしに向かった。彼らに長期にわたる政策を任せてよいのだろうか。