気候変動対策が「コスト」とされ、外交での優先度も低いアジェンダであったのは昔の話だ。新冷戦が叫ばれて久しい米中が協調できるアジェンダとして見る向きもある。だが、実態はそう単純ではない。気候変動対策の巧拙は、今や国の産業競争力や安全保障に直結する。それを理解する米中は主導権を狙う。この連載では、地政学としての気候変動対策を論じる。
COP26に向けて加速する「脱炭素覇権」を巡る米欧中の暗闘
地政学としての気候変動(1)気候変動サミットで交錯した思惑
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