筆者の両親は、里親としてこれまで17人の子どもたちを家庭に引き取って育て、現在もそのうちの4人と共に生活をしている。日本は先進諸国の中で、社会的養護に占める家庭養護の割合が非常に低く、施設での養育が中心とされてきた。現在も、保護を必要とされた子どもたちの約8割が児童養護施設等の施設で、残りの約2割は里親等の家庭での生活をしている。日本の里親制度の現状について語る。