現在、日本の少子高齢化社会では、子を産む・育てることはさまざまな困難をともない、病気になっても年をとっても、元気でできるだけ長く生きることが奨励される。作家の村田沙耶香さんは、これらのライフスタイルやルールを取っ払って、「産み育てること」と「死ぬこと」への困難が無くなったら、どんな世界になるのかを『生命式』(河出書房新社)で描いた。村田さんにとって「死」と何か。話を聞いた。