国家主席への就任が決まった2012年当時、西側諸国では、習近平氏とは開明的で、腰が低く、民主主義的思想にも理解のある人物として受け止められていた。しかし、国家主席となってからの言動を見てみると、覇権主義的で、他国に対しても強圧的な態度が目立つ。なぜ西側諸国は習近平という人物を理解し損ねたのか。彼を理解するうえでカギとなる土地を取材した筆者が、人間・習近平を2回にわたって分析する。