新羅・唐との戦争に備える一方で、東北地方にも支配を広げようとした大和政権。この侵略の前線基地として築かれたのが城柵だ。城柵は平地やなだらかな丘の上に占地し、地方支配用の役所に似ていたが、勤めていたのは文官の役人ではなく、司令官に率いられた軍団だった。