今年6月、ロシア正教会モスクワ総主教庁のトゥトゥノフ主教が、核兵器などの「大量破壊兵器には祝福を与えてはならない」と述べたことが大きな注目を集めた。この発言はなかなかに意味深である。ロシア正教会は、これまで、核兵器産業やロシア軍の核運用部隊と深い関係を築いてきたためだ。