京都大学の望月新一教授の「宇宙際タイヒミュラー理論」はあまりにも難解であり、理解できる数学者が世界に10人くらいしかおらず、査読がなかなか進んでいない。本書は、望月教授の盟友である東京工業大学の加藤文元教授が、理論の作成過程と理論自体の説明をしたものである。数学の専門家に限らず、知的好奇心の強い人にぜひお勧めしたい。