今、分裂する米国で数少ないコンセンサスができているとすれば、それは中国に対する恐怖心だ。かって吹き荒れたイエローぺリル(黄禍論)とは比較にならないほどのインパクトがある。背景には、中国からの集中豪雨的な輸入は留まるところを知らず、対米貿易黒字額は2758億ドルにまで達した貿易の不均衡、そしてサイバーテロやスパイ活動などがある。