昭和も半ば、筆者が子どものとき、母はおやつにドーナツを作ってくれた。家じゅうにドーナツを揚げる油のおいしい香りが漂い、幸せな気持ちになった。当時、天火(オーブン)がある家は珍しく、ドーナツは家庭で作るおやつの1つ。手作りの味は格別だった。