かつて読んだ論文に、渡部昇一氏が「孫ゼロの時代」を語っているものがあった。友人たちには子供はいるが、孫となると一人もいない友人も多いことに気づいたというのである。渡部氏のような高名な人が学術的なことばかりでなく、友人の家族構成など世俗的なことにまで関心が及んでいるのに感銘を受けた。