出演:小室淑恵(株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長)  働き方改革を進める上で、基本となる「人口ボーナス・オーナス」という考え方がある。ハーバード大学のデービッド・ブルーム教授が提唱したもので、人口がその国にボーナスをくれる状況を人口ボーナス期と呼ぶ。その時期は、労働力人口が多く人件費が安いので、早く・安く・大量に世界からの仕事をこなす一方、高齢者が少ないので国としての負担も小さい状態である。この考え方を用いれば、「アジアの奇跡」と呼ばれた経済発展の説明がつく。  日本の人口ボーナス期は1960年代から始まり、90年代半ばで終わりを告げているが、なぜ人口ボーナス期が終わ