32.3%。これは、平成24年度新規大学卒業者の卒業3年後の離職率だ。「若者の3分の1は3年以内に会社を辞める」という“定説”は、あながち間違っていないことになる。特に事業所の規模が小さいところでは離職率が高い。5人未満で59.6%、5人から29人で51.5%と半数を超え、30人から99人で39.0%、100人から499人で32.2%となっている。  仕事を辞める側には様々な事情があるだろうが、雇用をする側にしてみれば、採用し教育した人材を失うのは大きな痛手だ。特に、少子高齢化が進み若手の人材確保が難しくなっていく状況下では、多くの社員にできるだけ長く働いてもらいたいというのが本音だろう。