皮肉だった。原発事故という愚行によって人間は姿を消し、代わりに自然がのびのびと羽を伸ばしていた。自然も放射能も、人間のコントロールを超えている。そんな巨大なものの前に私は一人で立っていた。放射性物質で汚染された無人の街で、私は自分がひどく無力で小さな存在に思えた。
無人の街で咲き乱れていた花
全町避難の富岡町を訪れる(その3)
2014.7.10(木)
烏賀陽 弘道
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