終戦から6年――。1951年5月、横浜港の大桟橋で20歳の青年が独り佇み、太平洋をじっと見つめていた。「外国とビジネスを始め、日本を復興して発展させてやるんだ」。「波乱万丈」と形容するほかない、荒井好民による「国際ビジネス戦記」の幕開けである