中華まんらしきものが日の目を見るようになるのは、肉食の禁が解かれてからだいぶ経った頃である。それというのも、明治期に肉食といえば牛肉が主流だったからだ。豚肉が普及するのは、明治末期から大正期以降のこと。豚肉が人々に受け入れられ、ようやく中華まんの存在が知られるようになっていく。