4月22日、イギリス議会は、不法に入国した移民をアフリカのルワンダに移送する法案を可決した。これを受けて、スナク首相は、10〜12週でルワンダへの第一便が離陸すると発表した。この異例とも言える対応の背景には何があるのか。 ルワンダ移送計画は、2022年4月に当時のボリス・ジョンソン政権が考え出したもので、不法移民に対する抑止効果を狙った政策である。英仏海峡を小型ボートで渡る不法移民は、5年前から増え続けている。2018年には約300人だったものが、2022年には約4万5000人になり、2023年も約3万人と高止まりで、2024年も4月21日現在で6265人となっている。 アフガニスタン、イラン