3月29日に、IMF(国際通貨基金)から世界の中央銀行が保有する外貨準備の構成通貨データ(COFER)が公表された。為替市場を中長期的に展望するにあたって重要なデータであるため、筆者は定期的に観測している。 COFERデータによると、世界の外貨準備は2023年12月末で前期比4868億ドル増の12兆3325億ドルと、2期ぶりに増加した。 昨年10~12月期に関して期末と期初を比較すると、米10年金利は4.6%程度から3.9%程度へ70bps程度下落し、名目実効ドル相場(NEER)は約3%下落した。その分、世界の外貨準備に占めるドル比率は価格効果もあって目減りした可能性が推測される。 実際、今回