尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の運命がかかった総選挙を4月10日に控え、尹大統領の長年の宿敵・曺国(チョ・グク)元法務長官が韓国政界にときならぬ旋風を巻き起こしている。「文在寅(ムン・ジェイン)政権の皇太子」として注目を集めた曺元長官は今年2月の2審判決で子どもの大学入試不正疑惑などにより懲役2年の実刑判決を下された。その後、上告し、現在は最高裁判決を控えている状態なのだが、曺元長官は2審の有罪判決に臆することなく、「非司法的な方法で名誉を回復する」としてまさかの新党結成に動き、目下、総選挙の台風の目となっているのだ。 韓国最高の大学であるソウル大学法学部出身で母校の教授でもあった曺国氏は、秀