前回の記事「【日経平均・最高値更新の読み方】株高も円安も、不動産や高級時計の値上がりも、すべてインフレによる必然の帰結」では、現在の日本経済はインフレ調整の過程に入っているのではないかという趣旨で議論した。 筆者は日経平均株価指数の上昇についても、やはり「インフレの賜物」なのだろうと思っている。 現状の株高に関しては、それを喜ぶ議論の傍らで、実体経済の弱さを嘆く論調が多い。これは、そもそも日本の家計において株式の保有比率が低いという以前に、インフレになった分が十分、家計に分配されていないという根本的問題があると思われる。「株式保有比率が低い」という点については目下、「資産運用立国」論を旗印とし
名目GDP600兆円が視野に入る日本の「名実格差」、インフレに負ける実質成長、株高に透ける中進国転落の可能性
【唐鎌大輔の為替から見る日本】国民の景気実感とは異なる日経平均株価最高値更新、その背景にあるインフレと通貨安
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