今年も労使が賃上げ交渉を行う春闘のシーズンが始まっている。ホンダは2月21日の初回交渉で、労組の要求(月2万円の賃上げ、ボーナス7.1カ月)に満額回答、これを受け28日に交渉が妥結した。これは1989年以降では最高額となる。マツダも21日、労組の要求(月1万6000円の賃上げ、ボーナス5.6カ月)に満額回答、03年以降では最高となる。 春闘序盤で有力企業が満額回答したことで、他企業でも早期妥結に弾みをつけ、賃上げ相場を底上げする可能性がある。物価上昇の局面では、賃上げがないと個人消費が伸びず、ひいてはそれが経済成長にも影響する。日本の平均賃金が国際的に見劣りし始めている中、収入が上昇することは