いまから35年前、バブル景気で日経平均株価の史上最高値3万8915.87円をつけた1989年12月。 その半年前の6月、『彼女が水着にきがえたら(ホイチョイ・プロダクションズ原作、原田知世・織田裕二主演)』が公開されるなど、日本は空前のダイビング・ブームに沸いていた。 当時、海外の南の島々では現地で働く日本人ガイドたちが、押し寄せる日本人客をもてなし、国内では沖縄や伊豆各地のダイビングセンターには色とりどりのウェット・スーツを着た客があふれていた。 当時は20代、30代のダイバーが圧倒的で、年配のダイバーは少数派であった。いま、国内、海外のダイブセンターの日本人客は、かつてのダイビング・ブーム