厚生労働省が1月に発表した2024年度の公的年金の支給額は、前年度比で2.7%アップとなった。国民年金に40年間加入した自営業者(68歳以下)は月額ベースで1750円増の6万8000円、厚生年金のモデル年金(夫は会社員の平均的な収入で40年間厚生年金保険料を納め、妻は専業主婦の場合)は同6001円増の23万483円となる。 2023年10~12月期は決算を公表した上場企業の6割以上で最終利益が市場の予想を上回り、春闘では連合が30年ぶりの高水準だった前年を超える「賃上げ分3%以上、定期昇給相当分を含めて5%以上」という強気の目標を掲げている。 それ比べると2.7%という数字は何とも寂しい限りだ