前回は、海外展開を始めるに至った動機を(A)市場代替型、(B)市場創出型、(C)機会発見型の三つに分類して、それぞれに該当する企業事例を紹介した。いずれのケースも、商機を見定めてから商圏を世界に広げていったことがわかる。 ただし、いくら商機があったとはいえ、海外展開を進めていくのは簡単ではない。事例企業は、「商品・サービスのカスタマイズ」「円滑な供給への工夫」「外部資源の活用」の三つの課題に対処したことがわかった。 文化や生活様式の異なる外国に、日本国内向けの商品やサービスをそのまま販売しようとしても、受け入れてもらうのは容易ではない。現地に合うかたちでカスタマイズすることが必要である。 昆布