「パンデミック」が起きたとき、スポーツ業界に携わる多くの人間がこう口にした。「スポーツは不要不急ではなかった」 どうすれば自分たちが役に立つのか。思い悩んだアスリート、関係者は多い。年が明けてすぐに発生した能登半島地震。 スポーツに何ができるのか。上原浩治らのマネジメントを行うスポーツバックス・澤井芳信による連載第4回。 2024年は震災で始まったといっていい1年になった。 1月1日の夕方に能登半島地震が発生し、甚大な被害をもたらした。たくさんのかけがえのない命が失われ、いまなお避難所生活を強いられている被災者がいる。 私も尊敬するスポーツ界で活躍する先輩を失った。昨年12月に新たなアリーナ構想