脱炭素化を重視するヨーロッパでは、スウェーデンのように脱原発の見直しを図る国が出てくるなど、原子力発電を拡大させようという動きが広がっている。 こうした流れに抗うように、スペインのペドロ・サンチェス左派連立政権は、12月27日、予定通り2035年までに国内の原子力発電所を段階的に閉鎖することを閣議決定した。 脱原発の実現は、サンチェス首相を擁する中道左派政党・社会民主労働党(PSOE)の党是である。 もともと石油資源に乏しいスペインでは、1973年に石油危機を経験したこともあって、フランシスコ・フランコ独裁政権(1939-1975年)の下、積極的な原子力政策が採用され、1980年代に7基の原発
「脱原発」で揺れ動くヨーロッパ、スペインの脱原発は本当に実現するのか?
まさかの続投が決まったサンチェス首相、2035年までの段階的な閉鎖を閣議決定
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