注目された2023年最後となる日銀金融政策決定会合だが、結局は現状維持で決定した。会合前に注目された「チャレンジング発言」について、日銀の植田総裁は今後の取り組み姿勢を問われたので「一段と気を引き締めて」という意味で発言したと述べた。案の定の結末である。 総裁会見においても、賃金・物価の好循環(いわゆる第二の力)に関しては「なお見極めていく必要がある」と発言。今後についても「焦って政策変更は不適切」と述べるなど、明確なゼロ回答を提示した格好である。この答弁を見る限り、1月のマイナス金利解除も視野からは消えたと考えてよいだろう。 もっとも、12月6日の講演で、日銀の氷見野副総裁が「全部青信号がと