まず少母化から見ていきましょう。少母化とは、母親になる、つまり子どもを出産する女性の絶対数が減っていることを指します。出生のほぼ9割は15〜39歳の女性が占めますが、1985年には1人以上出産した母親の数が約1060万人いたのに対し、2020年には約6割も減少しています(出所:国勢調査)。 なぜ「お母さん」の数が減っているのか。それは、だだでさえ出産対象年齢の人口が減少している上に、未婚化で婚姻も減少したからです。2010年の婚姻数は約70万組でしたが、2022年の婚姻数は約50万組と10年で約20万組減っています。「異次元の少子化対策」を含め、少子化を防ぐためには「子育て世帯に金銭的インセン