少し古い調査になるが、2016年に経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」によれば、日本のIT人材は2030年に最大で約79万人不足すると予測されている。 ご存知の通り、日本は超高齢化社会を迎え、労働人口(特に若年人口)が産業界全体で不足している。一方で世界は急速にデジタル化しており、日本が競争力を維持するためには、さまざまなITシステムの開発をこれまで以上に進める必要がある。その結果、IT人材の需要と供給の差が生まれてしまうわけだ。 この構造的な問題は現在も変わらず、「79万人の不足」という予測は各所で引用される数字となっている。 また最近では、「2025年の崖」とい