11月2日、上海市で急逝した李克強前首相の告別式が北京市で行われ、習近平国家主席ら7人の最高指導部メンバーらが参列した。当局は追悼の動きが政権批判につながることを恐れ、北京市や李氏の故郷(安徽省合肥市)などで警戒を続けたが、特段の混乱は生じなかったようだ。 だが、習近平政権の心配がこれで収まることはないだろう。中国共産党の一党支配を根拠づけてきた「好調な経済(豊かな暮らし)」に赤信号が灯っているからだ。 中国経済を長年支えてきた不動産市場は一向に改善する兆しを見せていない。 中国政府が発表した今年9月の主要70都市の新築住宅価格動向によれば、全体の77%にあたる54都市で前
中国の金融危機は間近か?習近平政権は回避できない可能性が高い理由
不動産不況が深刻化、不良債権は加速度的に増える
2023.11.7(火)
藤 和彦
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