「水は低いところに向かって流れ込んでくると、グルグルと渦を巻くんです。そして、次の低い行きどころが見つかると、そこに向かってドッとすごい勢いで流れていく」 そう語ったのは、熊本県人吉市在住の木本雅己さん。3年前の球磨川豪雨で自宅が浸水。「どうせウチは浸水して帰れない」と、避難所へ向かうことは後回しで、仲間に声をかけ、被災現場を見て回った。その後も聞き取り調査を続けて、その中で発見した真実の一つだ。 仲間とは今年で結成30年の「清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会」(略称:手渡す会 https://tewatasukai.com)の面々。清流を次世代に手渡したいと、旧・川辺川ダム計画の中