草加勝へのインタビュー時、「高校時代の話を聞かせてください」とテーマを振ると、こちらの意図をすぐに察して、「それ、多いんですよ」と穏やかにほほ笑む。 今年のドラフトで1位指名が集中した大学生投手たち。彼らが高校3年生の時、「高校BIG4」と呼ばれる4人の投手がいた。大船渡高校の“令和の怪物”佐々木朗希(現千葉ロッテ)。星稜高校の“甲子園準優勝投手”奥川恭伸(現ヤクルト)、横浜高校の“大型左腕”及川雅貴(現阪神)。そして創志学園の“吠える豪腕”西純矢(同)。彼らはこの世代のトップランナーとして早くからクローズアップされていた。 草加は高校時代、BIG4の一人、西純矢の2番手投手だった。取材者も皆