今、金融庁が提案している「年金運用改革」は、21世紀最大の日本経済成長の「発火点」になりうる。「宝の持ち腐れ」を「宝の山」に変えうるからだ。しかも、財政負担はゼロだ。「年金運用改革」は、長らく空席だった日本経済成長の「金融エンジン」を新たに誕生させうる。 1992年に戦後の経済成長を支えてきた「メインバンク・システム」を放棄したことで、日本は成長のための「金融エンジン」を喪失した。「失われた30年」を経て、世界の「年金運用先進国」と同様に日本も「年金運用」が経済成長の「金融エンジン」となる時代が来たのだ。 では、「年金運用」のどこをどう「改革」するのか?    私の考えでは、今は「経営不在