10月に入り、米10年金利は2007年8月以来の高水準で推移している。10月に入ってからの3営業日だけで約+30bpの大幅上昇だ。累次の利上げにかかわらず、米国の基礎的経済指標が際立って失速する雰囲気はなく、利上げ長期化を当て込んだドル買い・円売りは根強い状況が続いている。 もちろん、下院議長解任に端を発する政府機関閉鎖リスクの再浮上など特殊要因も寄与していそうだが、米経済の堅調にあわせて米国債が売られていると考えるのが基本だろう。 実際、ここにきて米国経済にはリセッションどころか、「底打ち」懸念すら漂い始めている。ポジティブな「底打ち」を懸念と表現するのは異例だが、執拗なインフレ高進が米経済
想像以上の米金利急騰で浮上する、金融システム不安に端を発する円高リスク
シリコンバレー銀行破綻に端を発する金融不安は金利上昇に伴う含み損の拡大
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