『スイミー』という絵本を子どもの頃に読んだという方は多いと思います。 兄弟の魚たちが大きな魚に飲み込まれ、ひとりぼっちで海をさまよっていたスイミーが、赤い小さな魚の群れを見かけた。でも、大きな魚に食べられるのを恐れて岩陰から出てこない。 そこで、スイミーが「大きな魚のフリをして、みんなで協力して泳ぐ」ことを提案。赤い魚たちは一生懸命に練習し、「大きな魚」となって堂々と泳げるようになった─というおなじみの物語です。 さて、ビジネスという「海」の中で、この「小さな魚」と同様に弱い立場に置かれているのが、零細企業や個人が営む街の飲食店です。特にコロナ禍以降は、名店といわれる老舗の飲食店ですら次々と店を